モンネルムの犬

1度の人生を面白おかしく生きたい人間の記録

東京都美術館の《プーシキン美術館展-旅するフランス風景画》を鑑賞してきた

東京都美術館で2018年7月8日まで開催中の《プーシキン美術館展-旅するフランス風景画》を鑑賞してきました。

http://pushkin2018.jp

公式サイトのデザインもいいな~

チケットの黄色も綺麗で好きです。

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17世紀から20世紀の風景画を展示していて、

順に見ていくと、舞台装置のような物語を語る背景画から、人々の生活の向こう側やその場にいるかのような親しみのこもった目線の背景画まで、

時代と共に画家たちの目線や世の中の需要が変化していく様がわかりやすい。


年代を追っていく展示だとその時の時代が反映されているのを感じられるし、特に17世紀ごろの絵は植物が茶色っぽく描かれていて、より野生的な自然を想像することができました。

展示室に書かれていましたが、昔は風景画という芸術が成立しづらく、画家たちが描くことで風景を愛でる目を知ることができたというような内容に納得。

たしかに自然がありふれてると特別に見えないものなのかも。


展示の目玉、初来日のモネの「草上の昼食」はとても鮮やかでみずみずしい~!!

図録も買ったものの印刷でやはり色が沈むので、絵画は本物が見たいなと改めて感じます。


それとポストカードなどのグッズになっておらず悲しかったのが

ルイジ・ロワールの「パリ環状鉄道の煙」

汽車の煙が画面中央を横切っている大胆な絵で、くすんだ空模様が画面いっぱいに広がるとてもかっこいい絵でした。これも推して欲しかったな~。


公式図録は変形サイズ特殊紙に箔押し+角丸加工で贅沢。しかも帯が4種類…

迷いに迷ってやっぱりこれかな!と今回の推し作品「草上の昼食」を選択。

表紙の紙がピンクっぽいのでグリーンの帯が鮮やかです。

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今回の公式サイトや展示室の壁紙の色、チラシやチケット、グッズのマグネットの台紙色なども含めてセンスがいいな~と感じるものが多く、目に楽しい展示でした。

 


外に出て上野公園の木々を見るとまさにさっきの絵に描かれていたような木で、

「たしかにこれを見て描いたらああなるわ!」って興奮しました。

やっぱり絵が上手い人たちは絵が上手くていいわね!!